契約書と同じように相手方と交わすものとして、「覚書」と「念書」があります。これらは何が違うのでしょうか。

覚書とは、契約になる前に双方で合意に至った事実を書き記したり、契約が変更・修正された際に作成します。
契約書自体が堅いイメージがあるため、覚書という形にして雰囲気を和らげて使うことも多いです。契約書も覚書も双方の連署が必要です。基本合意契約書と呼ばれることも多いです。

念書とは、双方ではなくどちらか一方から差し出されるものになります。誓約書をイメージすると分かりやすいです。契約書・覚書の連署方式とは違い、差し入れ式となります。念書自体には法的拘束力・強制力はありませんが、裁判などでは証拠になります。

契約書を交わすタイミング

契約書を交わすタイミングは、双方が契約内容に合意したらすぐに作成しましょう。

契約を交わすには時間がかかりがちです。相手方に契約を結ぶ意思があるのかを確認するためにも早めに作成にとりかかります。

また、念書や覚書のタイミングですが、

念書→(覚書)→契約書→(覚書)

覚書は契約前に書き記したり、契約後に変更点を書き記すなどタイミング問わずに使われます。